ユーロ下落、ギリシャデフォルト懸念で=NY外為
2015年 06月 20日 07:26 JST [REUTER:ロイター]
6月19日、NY外為市場では、ギリシャがまもなくデフォルト(債務不履行)に陥るのではないかとの懸念からユーロが主要通貨に対して下落した。写真は2014年4月、ボスニアで(2015年 ロイター/Dado Ruvic)
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[ニューヨーク 19日 ロイター] - 19日のニューヨーク外為市場では、ギリシャ支援協議が難航し同国がまもなくデフォルト(債務不履行)に陥るのではないかとの懸念からユーロが主要通貨に対して下落した。
終盤の取引でユーロ/ドルEUR=は0.02%安の1.1355ドルで推移。一時は1.1294ドルと、1.13ドルを下回る水準まで落ち込んだ。ユーロはこのほか、円EURJPY=、英ポンドEURGBP=、スイスフランEURCHF=EBSに対しても下落した。
支援交渉に進展が見られないなか、ギリシャの国際通貨基金(IMF)に対する16億ユーロの融資返済期限は月末に迫っており、ユーロ圏は週明け22日に緊急首脳会議を開いて対応を協議する。
ウエストパック(ニューヨーク)のシニア外為ストラテジスト、リチャード・フラヌロビッチ氏は、「市場ではギリシャが非常に大きな問題となっており、これがリスク回避の動き、ひいてはドル高につながっている」と述べた。
ドル/円JPY=は終盤の取引で0.28%安の122.62円。一時は上げていたが、米国債利回りの低下を受け下落に転じた。
ドルは3週連続での下落となるもようだが、一部アナリストはドル高基調は今後も続くと予想。BMOキャピタル・マーケッツの為替戦略部門グローバル責任者、グレッグ・アンダーソン氏は、「米連邦準備理事会(FRB)がまもなく利上げに踏み切ると明白に分かるようになれば、ドルは再び上昇に向かう」としている。
ドル/円 終値 122.65/71
始値 123.13/14
前営業日終値 122.94/97
ユーロ/ドル 終値 1.1348/53
始値 1.1311/12
前営業日終値 1.1365/68