この祝日は、イエス・キリストがロバに跨り、エルサレムに入城したときを記念するもの。ヨハネ福音書では、エルサレムに来たイエスを、群衆が棗椰子の枝を手に持ち「ホザンナ。ほめ賛えられるように、主の名によって来られる方、イスラエルの王。」(ヨハネ12:13)と叫んで迎えた。この祝日では、棗椰子や棕櫚(しゅろ)などヤシ科の植物の枝(植物学的には葉)が祝別(聖別・成聖)される。キリスト教圏は棗椰子の栽培地を超えて拡大しているために地域によって使用される枝は異なり、日本のカトリック教会では蘇鉄(そてつ:ソテツ科)の枝を代用するのが慣例になっており、ロシア正教会など北方の寒い地域の教会では猫柳の枝が使用されるのが伝統になっている。写真は横浜山手カトリック教会で梅村司教様によって執り行われた2011年4月17日のイェルサレムへの基督の入城の記念のミサ。(撮影:八木橋正雄 LeicaM8 Elmarit-M 1:2/24mm F5.6 1/500sec)