SL DL やまなし号(2010年5月29日~同年6月6日の土曜・日曜運転)は、1965年迄走行してきた中央東線の蒸気機関車牽引列車(D51型蒸気機関車牽引列車)の復活として、甲府~小淵沢の風光明媚な区間を運転しています。山梨県韮崎市韮崎町の国道20号線(バイパスではない旧道)の塩川橋は、その風光明媚な区間のひとつで、七里ヶ岩の絶壁を隧道でぬけています。かつて1964年8月17日早朝6:30、俳優の佐田啓二をのせた上京中のトヨペットの4人乗りの車がこのカーブを曲がりきれず塩川橋の西側たもとに激突し、同人が死去した有名な場所で、国道20号線と国鉄の橋梁が並行しています。私も当時甲府北中学校に在籍していて、自転車でこの事故の場所(塩川橋西側)や、蒸気機関車の橋梁を渡りながら塩川に轟き渡る郷愁をさそう音響を響かせる蒸気機関車牽引列車、そして1966年以降はEF13の電気機関車の牽引する普通旅客列車を橋のたもとや国道から撮影してきました。嘗ての故人の事故当時から46年を経ても変わらない塩川の流れは、蒸気機関車牽引列車時代の過去の頃の水流と何ら不変で恒久です。
撮影・画像著作権 八木橋正雄 Leica M8 / Tri-elmar-M 1:4/16-18-21 ASPH (21mm 絞りf8 1/1500 sec (ISO 250)) (2010年05月30日撮影)