国連の辛口採点 日本に何が- デービッド・ケイ氏の調査報告書
毎日新聞2017年6月12日 東京夕刊
ケイ氏の調査報告書(要旨抜粋)
<メディアの独立>政府当局者の直接・間接のメディアへの圧力が報告され、独立性に懸念がある。
<特定秘密保護法>知る権利の範囲を狭めている。一般市民の関心のある情報については開示しても処罰されない例外規定を設けるべきだ。
<放送法>政府が民間放送局とNHKを規制できる制度はメディアの自由と独立に不当な制約を課しかねない。
<教科書問題>従軍慰安婦問題などの歴史的出来事に関し、学校教材への政府の影響を懸念する。第二次大戦中の犯罪事実が教材でどう扱われるかに政府が影響力を行使するのは、国民の知る権利を損なわせる。政府は歴史的出来事の解釈への介入を慎むべきだ。【ジュネーブ共同】