同性愛者:人権「取り組み不要」 アンケートに自民
毎日新聞 2014年12月10日 東京夕刊
同性愛や性同一性障害など性的マイノリティー(少数者)が差別や偏見に苦しむ状況を踏まえ、支援団体が各政党にアンケートで性的マイノリティーの人権問題に取り組む必要性の有無を聞いたところ、自民党は「取り組まなくてよい」、他党は「積極的な取り組みが必要だ」と回答し、政党間の認識の違いが浮かんだ。
アンケートをしたのは市民団体「レインボープライド愛媛」(松山市)で、寄せられた回答をウェブサイトで公開した。それによると、性的マイノリティーの人権問題に取り組むことをどう思うか、との質問に、自民は「取り組まなくてよい」との選択肢を選び、「人権を守る施策が必要かどうか」には「性同一性障害への施策は必要だが、同性愛者へは必要ない」を選んだ。
一方、民主、公明、次世代、共産、社民各党は「積極的な取り組みが必要」を選び、続く質問には「社会の理解が不足している課題なので積極的な啓発や施策が必要」を選んだ。その他の党からは回答がなかった。【藤沢美由紀】