ライカのヘクトール125mmは、プロジェクター用レンズを基に1954年から1963年まで3300本製造された交換レンズでイメージサークルがぎりぎりで4X5を包含します(絞:f11)。
ビゾフレックスを経てライカレンジファィンダーボディに装着できるものです。
オールクローム仕上げでアダプターOUBIT(16466M)を介してビゾフレックスII,IIIに装着します。
Hektor125mmは、それぞれ『個体差』があり、「風景写真」等で無限遠を撮ると「精鋭度」が低下する個体もあります。
実にライカのレンズは、それぞれに『個体差』があり、その所以で『コレクターズアイテム』です。
(写真の120mmのHektorは、Hektor125mmのプロトタイプのめずらしい『個体』で、在ウィーンの「ライカショップ」のオーナーのペータ・ケルン氏蔵のものです。同ショップはオークションを開催しこれらの実機をも販売しています。)
ヘクトールの写りは一般に「渋く」「ソフト」「繊細」で、SUMMILUX-M 1;1.4/35, Thambar 90mm/1:2,2 の写りの中間ともいうべきもので、諧調が豊かで、被写体を選びます。個性の豊かなレンズで、植物を渋めに撮るとき、芸者・役者・女性を個性的に撮りたいとき・中高年の男性のポートレート等に渋みを発揮してそのレンズ特性をいかんなく発揮します。私の愛機です。
「ブーゲンビリアの花」
(ブーゲンビリア(Bougainvillea)は、オシロイバナ科ブーゲンビリア属に属する熱帯性の低木である。和名はイカダカズラ(筏葛)である。)
(原産地は、中央アメリカ及び南アメリカの熱帯雨林。ブーゲンビリアという名前は1768年にブラジルで木を見つけたフランス人の探検家ブーガンヴィルに由来する。花の色は赤から白まで変化に富み、ピンクやマゼンタ、紫、橙、黄のものもあるように見える。しかし、実際の花はいわゆる花の中央部にある小さな3つの白い部分である(写真では2つしか見えない)。色づいた花びらに見える部分は花を取り巻く葉(包葉)であり、通常3枚もしくは6枚ある。)(俗に魂の花とも呼ばれている。)
Hektor 125mm /1:2.5 絞f5.6 1/125 sec Leica M8 八木橋正雄撮影
「夜明けの横浜ランドマークタワー周辺」
(絞り込んで繊細さをあげたもの。絞り込まないと解像度・分解能が低下します。)
Hektor 125mm/1;2.5 絞f8 1/60 sec Leica M8 八木橋正雄撮影