八ヶ岳は、アクセスが容易で、展望が美しく、フォトジェニックな岳です。写真機材もリンホフテヒニカ4X5機材も容易に持参でき、山岳写真に格好の写材を提供してくれます。茅野側からの登山が楽です。八ヶ岳を幾たびも訪問しましたが「飽きません」。来年は諏訪大社の御柱祭で、茅野の人たちは準備に懸命です。美鈴の国の美しい祭りです。私は小学校時代の主要な時期を美鈴の国の「松本」(信州大学附属小学校)で過ごし、中学時代を甲州の甲府北中学校で過ごし、高校時代を武蔵小金井の中央大学附属高等学校で過ごし、大学を東京写真大学工学部ですごし、東京の特許庁に就職しました。でも、小学校の頃から「八ヶ岳」はいつも身近にあり、心の支えになってきました。ギリシア語も信州大学附属小学校時代に通っていた松本カトリック教会のネムスギ神父の教えが最初で、その後中央大学附属高等学校時代に西洋古典の権威者「青木澄男」とアテネフランセの大村雄治・松本悦治・ポール=アヌーイ等の古典学者に師事できました。これらの心情を支えて呉れたのが「八ヶ岳」の山稜でした。植物や自然や写真も八ヶ岳が教えてくれました。本当の恩師は「八ヶ岳」です。(八木橋正雄撮影「八ヶ岳赤岳」)